本作の内容はよく見かけるものです。あらすじや予告にある通り幸せな家族がある事をきっかけに崩壊、そして挫折、そして復活・・・。真新しいものは見当たらず観終えました。
しかしながら、ホープを演じたジェイク・ギレンホールの演技が素晴らしく終始飽きさせません。早い段階で本作のキーとなるある事件が起き、その後ホープが気力を無くし落ちこぼれ自暴自棄になるシーンが訪れますが、本作ホープが落ち込んだ辛いシーンが長いです。私は痛々しく辛いシーンはあまり好きではないのですが、本作はギレンホールの物悲しい表情があまりにも素晴らしくずっと観入ってしまいました。
復帰を目指し訪れたジムのトレーナー、ティックのホープに対する接し方が最愛の妻モーリーンとダブらせた事でホープは復活する事が出来たのかもしれません。彼は再び栄光を掴むことが出来るのか。
本作はボクシングのファイティングスタイルが前半、後半で大きく分かれます。防御と攻めを繰り返すファイティングスタイルと相手の攻撃を受けながら自らも攻撃するファイティングスタイルです。私は辰吉丈一郎が好きでしたので後者のファイティングスタイルも嫌いではありません。が、やはり防御と攻めを繰り返すファイティングスタイルは駆け引きが楽しめるので見ごえがあります。
オーラスの復帰戦はどちらが勝者となるかは書けませんし、ＫＯでスッキリ終わるのかはたまた判定なのかも書けません。個人的には本作この終わり方でよかったなと思う復帰戦でございました。
上記の通り内容に真新しいものはありませんでしたが、ジェイク・ギレンホールの素晴らしい演技と肉体が観れましたのでこのスコアと致しました。
