抽斗ひきだし

仁義なき戦い 頂上作戦の抽斗ひきだしのレビュー・感想・評価

仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)
4.7
統率の取れてない組織の見本市みたいになってて最高だった。山守や打本など、情けなくてずるくて面の皮ばかり厚い組長らの描かれ方が本当に上手い。こういう大将に着く組員は本当に死んでも死に切れないし浮かばれないのがよくわかる。

だからこそ、広能と岩井、広能と武田など話のわかる人間同士の会話がしみじみと良かった。
ラスト、雪の吹き込む中、草履?で足を縮めながらヤクザなんてやってらんねぇよな(大意)と話す会話が素晴らしい。ひっくり返った豪華な差し入れ弁当の悲しさよ。