仁義なき戦い 頂上作戦の作品情報・感想・評価

仁義なき戦い 頂上作戦1974年製作の映画)

製作国:

上映時間:101分

ジャンル:

3.9

「仁義なき戦い 頂上作戦」に投稿された感想・評価

より勢力図が複雑に。しかしなんとなく分かるのが『仁義なき』の良いところ。最初から広能と槇原が対立していてアガった。
小林旭が鬼カッケェ。辰兄ィの関西弁も痺れる。
shell

shellの感想・評価

4.5
好きだわ〜。代理戦争と頂上決戦あたりは、その時代のヤクザの立ち位置というか、社会で変化していくヤクザを描いているところがおもしろい。警察も介入してきたりして変化せざるを得ない中で、男達はどう生きるか。ヤクザの文脈みたいのって真面目にやればやるほど滑稽に見えちゃうんだけど、なんかそれが切なくて愛おしい。ラストの会話も心に染みる。
そして何より小林旭の色気がダダ漏れで武田が登場するたびにうっとり。黒い賭博師シリーズの小林旭とかも好きだけど、やっぱ頂上決戦の武田が一番セクシーダイナマイトガイ!!
広島のやくざ抗争が神戸の巨大組織二つの代理戦争の趣を増し、敵味方の色分け、戦争回避工作、若手の暴走など混沌たる状況についに警察が立ち上がって状況を無理矢理収束させてくる話。

相変わらず面白い。
ストーリーというか全編かけて描かれるパワーバランスの変化はやはり複雑だと言っていいと思う。複雑なんだけれど、誰が裏切りそうで、誰が仁義があって、誰が日和見で、誰が暴発するのか。このあたりはキャラクター的に一目瞭然なのでその俳優の演技がいったい何を示しているのか、はわかりやすいし、楽しい。
じょじょに情勢が変化していくのでは無くって急に情勢が変わるのがちょっと惜しいかな、とも思う。

役者の演技は充実している。この映画の岩尾正隆の顔芸は心に残るものがある。
小林旭がシリーズ中で一番活躍していると思う。「芸者、料理屋、酒」と金子信雄が回してきた領収証に悪態をつくシーンは最高。物まねしたくなる。
菅原文太が警察に連行される場面の文太の肩の動きのかっこよさも自分は逮捕もされていないのに歩いているとまねをしたくなる。
屋台のラーメン屋で小林稔侍がラーメン鉢をたたきつけて怒るシーンもまねしたくなるが、これはラーメン屋のおやじに怒られるからやらない。

複雑な筋立ても、男たちにいろんな顔をさせ、いろんな死を演じさせる為のものなのだ。筋をはっきり理解する必要の無い映画だし、それができなくても楽しめる映画になっていて、それが非常に素晴らしい。
男たちの命をかけた戦いに末、最終的に、別方向ではあるが仁義を通しあって騙しあい、はったりをかまし合った二人が刑務所のイスで並んでふるえるシーン。あそこの無情な空気感とやるせなさは自然と感じることができる。

やっぱりとってもいい映画です。
mamo

mamoの感想・評価

3.9
2周目
自分的に前作が良すぎなんで、ちょっと落ちるよう感じてしまうのは否めない。
khr

khrの感想・評価

4.5
半主観的な車窓からのショットに映る松方弘樹が良すぎる あと天井からの俯瞰ショット
masa

masaの感想・評価

3.8
シリーズ4作目。
警察がちょっと頑張ってきたぞ。
もうヤクザの時代は終わりなのか。。

『仁義なき戦い』シリーズの第4作目。昭和38年春から翌年にかけての、敵対する2つの広域暴力団の代理戦争となった広島抗争を描いている。
昭和38年春。西日本広域暴力団・明石組とライバル神和会の代理戦争の場と化した広島。明石組系の打本組と広能組、神和会系の山守組の対立は激しさを増し、相次ぐ抗争事件から、市民の批判は高まり、警察は暴力団撲滅運動に乗り出し、“頂上作戦”を敷くのだが……

警察の頂上作戦でともに逮捕された広能と武田が、粉雪の吹き込む裁判所の廊下で震えながら、もはや自分たちの時代でないことを実感する。
まさに名シーンだ。

相変わらず複雑な人間模様で、ガイド本片手に観たくなるほどだが、眉毛のない梅宮辰雄が怖かった。。
あんたも死んだはずだよね(笑)
糸くず

糸くずの感想・評価

4.0
やくざの抗争それ自体だけでなく、やくざと社会との力関係の変化まで描き出そうとした意欲的な問題作。

今までのシリーズにおいて、抗争はあくまで「やくざ」という集団の内側の出来事でしかなかった。もちろん暴力団が社会からはみ出した者たちの受け皿として機能してきたことは描かれてきたが、はみ出し者の集団である以上、社会の裏側の出来事ではあった。しかし、抗争は次第に平穏な暮らしを得つつあった市民の生活を脅かすものとなっていく。そこから、市民の暴力団追放運動、マスコミのバッシング、そして警察による「頂上作戦」が展開していく。表向きの事業によって資金を得ていた暴力団はもはや社会の外の存在ではいられず、世論を受け止めて行動する必要に迫られていった。社会のはみ出し者として生きることを選んだはずの彼らは、結局のところ社会に取り込まれることを余儀なくされたのである。

単に一個人あるい一組織の出来事を描くのではなく、こうした暴力団と社会との関係の変化のダイナミズムに着目して抗争を描いた視野の広さ。それこそがこの映画の特異な魅力であるが、テーマが複雑かつ多岐に渡っているため、非常に難解な映画でもある。また、やくざが身動きを取れなくなる過程を描いた映画である以上、アクションも少なめで、おまけに広能が中盤で逮捕されて物語から退場してしまう。黒沢年男、夏八木勲、小倉一郎など東映やくざ映画にほとんど出演していない役者の活躍が素晴らしいが(特に銃口を切り落としたライフルを振り回して暴れる黒沢年男が最高にかっこいい)、どうしても地味な印象はぬぐえない。

それでも、優れたエンタメであると同時に優れた社会批評でもあるこの映画は、今でも鋭く世の中をえぐる強さがある。いや、様々な社会矛盾が噴出している今だからこそ、社会と真摯に向き合ったこの映画の意義の大きさが納得できるのではないか。

出来れば、『代理戦争』と連続で鑑賞することをオススメする。そうすると、人間関係も頭に入りやすい。
新文芸坐オールナイト四本目。ちょい眠くなってくる。隣の仁義なきTシャツおじさんが何かを食い始めてイラッ。
『仁義なき戦いシリーズ』の第4作目。この次に『仁義なき戦い 完結編』はあるが、脚本家である笠原和夫はこれを最終作として脚本を書いたため、実質シリーズの締めくくりといってもいいだろう。そしてその締めにふさわしい作品だ。

今作は前作から引き続き代理戦争を描きながらも、警察による暴力団壊滅運動との対立も同時に描いていく。今まで広げた風呂敷にさらにシナリオを足して全てを終わらせようとしているので、少しシナリオがぎゅうぎゅう詰めになっている。後半は広能が逮捕されてしまってしばらく出番もなし。

しかしそれだけ中身が濃い分、監督や脚本家が本当に言いたいことがこの映画に詰まっている。それは若者たちの権力に対する反抗と無力感だ。戦争という時代で多くの若者たちが戦場で亡くなり、戦争を起こした張本人である国家の上層部は命を奪われないどころか手も汚さない。ずるくて汚い大人たちだった。そんな時代も終わり若者たちの時代の到来であったはずだったのに、結局は戦争の時と全く同じ、汚い奴らはぬくぬくと暮らして若者たちが無意味に命を落としていく。そして、そんな中でも義理を通そうとし続けた広能も自分たちの時代が終わったのを痛感する。あのラストシーンは戦後を生き抜いてきた人々の無力感をヒシヒシと感じる名シーンだ。

『仁義なき戦いシリーズ』は単なるヤクザ映画ではない。理不尽な世の中でなんとか生き抜こうとした若者たちの権力への怒りと、それに対して抗いながらも何も出来ないことへの無力感を描いた作品なのだ。

どうでもいいけどこのシリーズは日本語字幕なしだときつい!
tmtkhzm

tmtkhzmの感想・評価

4.0
広能と岩井、広能と武田
仁義を重んじる者同士の会話は
心に染みる。
それに比べて山守と打本の
クズっぷりはもう同情(笑)
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