仁義なき戦い 頂上作戦の作品情報・感想・評価

仁義なき戦い 頂上作戦1974年製作の映画)

製作国:

上映時間:101分

ジャンル:

3.9

「仁義なき戦い 頂上作戦」に投稿された感想・評価

書庫番

書庫番の感想・評価

3.5
2018年9月17日 U=NEXTにて鑑賞。

この後『完結編』が控えるが、脚本の笠原和夫は本作で完結との思いで執筆。
以降のシリーズには参加していない。

謀略と暴力の果てに残るは虚無。
ten47

ten47の感想・評価

4.1
今作は今までより菅原文太のブチ切れ具合いが良かった
最後の仁義を重んじる二人の会話が冬の寒さと共にしみる
あんな結末になってしまうのは誰もが分かっているけど...避けられないよね
シゲ

シゲの感想・評価

4.2
シリーズ通して、現代のドラマで使われる変な広島弁はほぼ見受けられないところが素晴らしい!
YF

YFの感想・評価

3.9
代理作戦の続きとして、泥沼化した広島抗争を描いている。
ラストの死傷者・逮捕者の数と抗争が全く意味であった旨のナレーションは、ほんとにこのシリーズのテーマであるいかに人の命を無駄に扱ってきたかっていう監督自身の憤りみたいのを感じる。
警察組織の台頭が描かれ、主たるヤクザの目線からはトーンが暗い。殊に主人公の広能にとっては暗い。
互いに仁義を重んじる慎重派のふたりのラストシーンは重みがある。
インフレしていく抗争に疲れてきたが、登場人物らは観客以上に疲れ切っていた。ラスト、菅原文太と小林旭の素足を並べたショットにしんみり。その一方で老人らは元気なのが憎たらしい。
はせ

はせの感想・評価

4.5
昭和38年。東京オリンピックを翌年に控え、高度経済成長の只中にある日本社会は、秩序の破壊者である暴力団に非難の目を向け始めていた。
広能昌三(菅原文太)の山守組破門に端を発した広能組・打本会の連合と山守組との抗争は、神戸を拠点に覇を争うニ大広域暴力団・明石組と神和会の代理戦争の様相を呈し、激化の一途を辿っていた。

小池朝雄、松方弘樹などがこれまた復活!笑
前作のめちゃくちゃ面白い政治闘争と最高にワクワクする〆からついに!因縁の山守との全面戦争!かと思いきや、各方面に突き上げられまくって痺れを切らした警察が介入してきて抗争はグダグダになる。ここで思い出す、この映画が実録であるのだと。これが現実的な決着なのだ。
広能や打本、山守がパクられた後、残された義西会と武田組が抗争を繰り広げるが、何のために戦っているのか。もはや代理代理代理戦争である。四畳半神話大系か。

抗争関係者の幹部連中を軒並み逮捕する、いわゆる「頂上作戦」が実行されたあと、広能と武田(小林旭)が警察署内(留置所内?)の廊下で言葉を交わす。逮捕されているのでお互いに殺し合う理由もなく、率直な言葉で語らい合える。主人公広能の抗争相手はは、腐れ縁の敵役・山守(金子信雄)。その組の若頭として指揮を取った武田は、飽くまで若頭という職務において仁義を通しただけであって、立場を抜きにしたら喧嘩する理由などなく、いいヤツなのだ。彼らは戦後の暴力の歴史に終わりを告げる。

金子信雄の名演もあって、本当に山守が憎たらしい。「山守め!死ね!殺せ!」と念じながら鑑賞していた。それは公開当時の観客も同じであっただろう。だが山守は殺されない。物語としては全くスカッとしないが、これが現実なのだ。山守のような老獪な大人は広能や武田、さらにその下の若者に争いをさせ、自分は甘い蜜をすすりぬくぬくと生きている。

山守のキャラクターには、深作欣二監督の「嘘つきな大人」観が投影されていて、当時存命中のプロデューサーがモデルだそうだ。戦争中、若者に人殺しをさせていた日本政府。戦争に行って人殺しをしてこいと教えた教師たち。そして戦後においても若者を食い潰す大人たちは企業の中にいる。そしてそんな大人たちには絶対に勝てないのだ。勝てないが、若者たちは戦わなければいけない。そんな悲しい現実をヤクザの抗争として描く傑作でした!

次は『仁義なき戦い 完結編』!
最後の広能(菅原文太)と武田(小林旭)のムショでの会話が名シーンでした。
広島極道は芋かもしれんが、旅の風下に立ったことはいっぺんも無いんで

漢(おとこ)ここに極まれり。
前作から筋となった代理戦争が続き、いよいよ広島ヤクザ抗争も佳境を迎えるシリーズ4作目。

今作でも裏の主役は山守(金子信雄)。
…今作でも、というより、全編通してこの人になるんかな笑
自己保身にかけては右に出る者がいない、見方によれば最強のラスボス。
"仁義なき戦い"の象徴的な存在ですね。

武田(小林旭)と広能(菅原文太)の抗争にも口出し手を出し、しかし、自分の手は決して汚さない。
切れ者の2人をもってしても追い詰める事の出来ない、そんな次元。

さて、本作では戦後動乱も落ち着きを見せ始め、市民はヤクザを敵視し、また、抗争に巻き込まれる一般人被害が増加。
そういった民意や被害を前に、遂に警察が重い腰を上げ、介入が始まる。

零細ヤクザ広能組の明日は…
どっちだ…!

刃を交えていた広能&武田の邂逅シーンで、一作目の広能&坂井の鉄ちゃん(松方弘樹)のホテル〜車中の会話シーンを思い出した。

1〜3作目程の疾走感はないものの、これもホントいい作品。
笠原和夫の脚本はここまで。
グッジョブでした。
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