真田ピロシキ

ファイナルガールの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

ファイナルガール(2015年製作の映画)
1.0
苦行。90分もないのに時が長すぎる。この圧倒的つまらなさこそ恐怖。

森で女をハントする殺人鬼グループを殺すために鍛え上げた美女を餌に送り込む。筋書きだけ聞くと面白そうなのに、50分くらいは女と彼女を鍛えた男との『レオン』もどきのまだるっこい話と殺人鬼グループのどうでもいい話を延々と聞かされる。主人公と殺人鬼グループの事情を知らない彼女との意味ありげな交流は意味を成さない。男との関係も意味不明なまま。人に恐怖を味合わせていた殺人鬼が恐怖におののきながら死んでいくのが肝なのだと思うが内容のない話とわざとらしい演技と貧相な演出では何も感じ入ることがないです。似たような設定であるアダム・ウィンガードの『サプライズ』は素晴らしいのだと再確認できるくらいしか褒められる点がありません。

アビゲイル・ブレスリンは近い時期にシュワルツェネッガーの死ぬほど退屈なゾンビ映画にも出てて大丈夫なのだろうか。子役で名を馳せた人にはなるべく大成してほしい。良い評判を聞いてたはずなのにおかしいなと思っていたらそれは『ファイナルガールズ』だったというオチ。紛らわしいんじゃあ!