このレビューはネタバレを含みます
セリフなしでここまで飽きずに観られる映画というのも珍しい。
とにかく絵とアニメーションが素晴らしい。色鮮やかな森から、コラージュがはりめぐされた都会、人々が規則的に働く綿の畑や工場、空中に浮かぶ町など、全ての情景が美しい。
ストーリーは夢の中をふわふわ漂っているようで分かりづらいが、社会的な問題も提示していて、考えさせられる。突然の実写には少し驚いたが。
疑問点はお父さんは結局どこへ行ってしまったのか?鳳凰っぽい鳥と黒い鳥は何の暗喩だったのか?旅の途中で助けてくれたおじいさんと青年は、少年自身だったということなのか?
そしてあの陽気な音楽が頭から離れなくなる。