アメリカのハイスクールのいじめ問題を扱ったフェイクドキュメンタリー。
いじめる側の心の闇も描いていたところは均等な目線であり好感。
でもこの作品のエイブリー(いじめの首謀者)のように過ちを認めるケースは珍しい気が。
群れる上に周囲を巻き込む質の悪いいじめをする人間はそもそも反省するメンタリティを持ち合わせておらず過ちを認めない、という感覚が自分にあり、作品がきれい過ぎの感が否めない。
そもそもあいつらは「いじめ」をやったこと自体を否定するだろうし自己保身が大事だしな…(ºㅂº ╬)
いじめの手段のひとつ、画像のばらまき等のデジタルタトゥーの被害が無かったのが「現代のいじめ」のリアルさに欠け惜しい。
きれいに纏まってるし、インタビュアーのスタンスも中立的で適切な言葉を選べる辺りできるなあと思った。
この作品で描かれているのはいじめ問題についての監督の理想形なのかも。