桃子

無頼の谷の桃子のレビュー・感想・評価

無頼の谷(1952年製作の映画)
3.0
「相性の問題?」

ディートリヒ様が唯一フリッツ・ラング監督映画に出演した作品ということで鑑賞した。正直なところ「だから何?」と言いたくなってしまった映画だった。なぜかわからないが一気に見ることができず、途中何度も中断しながら見たので記憶も途切れ途切れになっている。89分なのでさほど長尺ではないのに、2時間くらいに感じてしまった。大好きなディートリヒ様が出ているし大好きな西部劇なのになぜなんだろう??。
主人公のヴァーンを演じているアーサー・ケネディがヒロインのオルター役のディートリヒと釣りあっていない感じがするのは仕方ないのかなあ。ディートリヒ様があまりにも格が上という感が強い。だいいち、ヴァーンは若者という設定なのにケネディは撮影当時50歳だったという。これはどう考えても無理があるでしょ~~(^_^;)
ストーリーもさほど悪くないし、婚約者を殺した犯人探しの過程もなかなかによく描写されているのに、なぜ好きになれないのか?相性が悪かったのか?たまにこういう映画に当たるのが面白い。逆に好きでもなく興味もない俳優さんが出ているのに大傑作だ!と思う映画もあるわけで、映画を鑑賞した時の体調や感情の状態で映画に対する気持ちが変化するということなんだろう。
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