ちろる

カプチーノはお熱いうちにのちろるのレビュー・感想・評価

カプチーノはお熱いうちに(2014年製作の映画)
3.8
ロマンチックラブコメなテイストのオープニングから、ストーリーの色がどんどんシリアスな方向に。
後半は美しい主人公が、目の下に大きなクマを作って、痩せ細っていく癌との闘病シーンだったがカラッと描いているので内容の割には重い気分にはならない。
病院で仲良くなったエグレの、切ないエピソードから、病気になってからも強くて明るいエレナが少し心を病んでいく時に見えたあの未来や過去の妄想シーンは、ヨーロッパ映画らしくて引き込まれる。

一人の女の人生に詰まっている
仕事のこと
愛のこと
友情のこと
そして家族のこと
全て総括して壮大な「愛」のお話だった。
はじめはめちゃくちゃ刹那的に見えたエレナとアントニオの美しい海のシーンが、ラストは多幸感に満ちた海に見えて、まさかこんな笑顔でエンディングロールを迎えるなんて思わなかった。
イタリア映画、やっぱいいね。
いい女といい男を拝めてなんかお洒落な気分に浸れました。
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