仮にレンタル屋で見知らぬ人が「これ少林サッカーみたいで面白そうじゃん！」とこのディスクに手を伸ばしかけたら、横からスッとその手を止めて無言で見つめながら首を横に振りたくなる。
そんな映画でしたよええ。
『少林サッカー』の何が面白かったって、サッカーを軸にしたスポ根モノに、(少々誇大な)少林拳を隅々まで盛り込んだその展開だと思うわけですが、あの名作を引き合いに出すからには「バドミントンと少林拳の融合」を期待して当然なんですけども、少林拳なんて全く関係ない作品でしてねこれ。
まぁタイトルに「少林」という文字は微塵もないので、詐欺じゃないんですけど。
序盤に隕石だか宇宙船だかが落下してきて、これ見よがしシャトルの形になるのを観て「この映画普通じゃないないな」感を醸し出してはいましたが、気のせいでした。いや、ある意味普通じゃないのはあってるんですが。
問題を起こしてバドミントン界から遠ざかっている元チャピオンと、更生したそれぞれに身体的ハンデを抱える元チンピラ3人組、昔は男子バドミントン界にその名を馳せた師匠という構成はそれでも良かったと思うんですがね。全く活かされてないのは予想の通りです。
終盤ほぼバドミントン関係なくなるという展開に、こんなにもシュールな終わらせ方をするスポ根香港映画があるのかと寧ろ感心すらしました面白くないけど。
