「インドの魔術師」の異名を取り、若くして亡くなった天才数学者ラマヌジャンの物語。古い学会のしきたりの中でなかなか受け入れられない天才、それを見出しぶつかりながらも彼の才能を伸ばし学会のタブーに挑戦する教授、そして信念に従った天才を襲う残酷な運命...彼の人生がエスプレッソだとしたら自分は真水もいいところというくらいに濃厚かつ激動の人生が描かれる。何より、ラマヌジャンを演じたデーヴ・パテール、そして最近助演でいい仕事をし続けているジェレミー・アイアンズの2人の演技がこちらに異論を挟む隙を与えないほど。