Pepe

ラ・ラ・ランドのPepeのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.3
ビバリーヒルズの先行上映会にて鑑賞
日本での公開は来年のためネタバレなしでレビューします。

今年は本当に素晴らしい比較的に予算の少ない映画が溢れてる。
ハリウッドはアイデアがなく死んでいってると言われるけど、こういう映画を観るとハリウッド映画の無限の可能性を感じる。

あらすじは…
ハリウッド、ロサンゼルスで映画スターを夢見るミア(エマ・ストーン)と古き良きジャズをこよなく愛するピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)。2人の夢、愛、情熱のミュージカル映画。

『セッション』という衝撃的傑作を世に送り出してくれたデミアン・チャゼル監督。
それにエマ・ストーンとライアン・ゴズリングなんて観に行かないわけがない。
僕は本当にこの映画を観てハリウッドの無限の可能性を感じました。
今作は別に真新しいストーリーなわけではない。むしろシンプルでどこにでもあるような映画です。ミュージカルもすごい何か特別なわけではありません。
でもこの映画は特別です。
それはジャズと映画を本当に愛する監督が繊細に、そして大胆に彼の情熱を注いで作ってるから。
この映画を観れば誰でも監督の映画愛、ジャズ愛が伝わって来ます。
そんな彼が作ったこの映画にはなにか魔法を感じます。
素晴らしいキャストにスタイル、美しいお話で出来上がってます。
多分この映画を観てストーリーが単純だったみたいな意見も出てくるかも知れませんがそれは映画そのものの意味が理解できていません。
本当に素晴らしいメッセージが込められた映画です。
夢、情熱、愛。

僕もハリウッドに住んでいるので劇中でも家の周りやよく行く場所が映ってすごいワクワクしました。
ハリウッドに住む映画界を目指す全ての人が観て少し共感できて、
ロサンゼルスに住んでる人には最高に面白いならではのジョークもこめられてて笑うシーンもたくさん。
本当に特別な映画だったと思います。
また日本でも公開されたら細かくレビューします!!
それにしてもロングトラッキングショットの使い方が素晴らしい。
ワンカットに見える素晴らしいシークエンスがたくさん。
それでもチャゼル監督らしいところもたくさんあって挑戦したのが伺える。
あと色の使い方。カラフルで美しい。
古き良きハリウッドを夢のように映し出してる
「イブニング・スタンダード」紙のレビューの一文をお借りさせていただきます。
「ハリウッドはもうこういう映画作らないよね」
まさにその通り。もっともっとこういう映画を作ろう。
Pepe

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