こう来るとは思わなかった。
予告とかオープニングのイメージから、どうしてもレトロオマージュな直球のラブストーリーを期待しちゃうけど、この映画はそんな"フォーマット"に気を取られると本質を見失う。
夢を追う2人の物語の中身は、実にモダンなんだな。
五つの章から構成された物語は、確かにディテールには作者の映画的記憶として、古き良きハリウッドミュージカルがちりばめられているが、語りのロジックやムードはむしろグザビエ・ドランや新海誠を連想した。
たぶん終盤の展開には、多くの観客が驚かされるはず。
これは青春の熱情とその終わりを描く、切なくも美しい物語。
ほぼ出ずっぱりの主役2人が素晴らしく、「ナイスガイズ！」と合わせてゴズリングのハリウッド二部作の趣もw
チャゼルの持ち味である、キレキレの音楽演出はもちろん健在。
普遍性と未見性が絶妙にバランスする傑作だ！
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