りく

LION ライオン 25年目のただいまのりくのレビュー・感想・評価

4.0
泣いた泣いた。ここ最近見た映画の中で最も泣いた。

でも、流れる涙がどういう種類なのか分からないのよね、いろいろあって。

前半で延々と描かれるインドの貧困。少年サルーを自宅に連れて世話してくれた女性の裏。実の母への空想にも似た恋慕と、育ての母への愛情と配慮。夢にまで見たお菓子を異国の地で食べた時に蘇る想い。駅で離れてしまった、大好きだった兄の行方。

子を持つ親の立場としては、主人公はもちろんだけど、実のお母さんや育ての両親にも感情移入してしまう。オーストラリアの両親が本当に良い人で幸せだったね。

あとは、Google Earthという文明の利器が存在してくれた幸運と、主人公の記憶力に拍手。子役がとても愛くるしかったから余計に泣けた。
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