ゆき

LION ライオン 25年目のただいまのゆきのレビュー・感想・評価

4.0
今は亡き思い出に捧ぐ

5歳で迷子となった少年が25年後、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、元の家族を探す旅を始める。

執念のロングロングジャーニー。
前半の壮絶な環境と養子先での安定した生活のギャップに違和感を与えない統一された静寂。
育ててくれた恩と本当の家族への葛藤は当人しかわからないものだろうが、家族との愛、恋人との愛の描き方が普遍的で甘ったるくなく程良かった。
ラストのナレーションで明かされる家族の絆で一気に感情が込み上げくる。
大事に伝えていきたい一作でした。
ゆき

ゆき