たつなみ

LION ライオン 25年目のただいまのたつなみのレビュー・感想・評価

2.0
デブ・パテル繋がりで鑑賞。
これは壮大なGoogle宣伝映画ですか?という感想。

本作といい、デブ・パテル君はもはや『悲劇に翻弄される俳優』になってしまった。
確かにいい話ではあるが、主人公のサルーは素直で勤勉な素養はあったものの、本当に、本当に幸運だっただけ。
途中で出てくる拐われた子供達を思うともの凄く恐ろしくなってくる。
大多数の子供達はこの世の地獄を見ているはず。
それに義弟のマントシュが可哀想過ぎる…。
これで『感動気』な話にされても何だかなぁ…と思う。

自分のルーツを知りたいという思いは分からなくはないが、それは彼が恵まれた環境に居てこその話。
彼の様に、様々な事情で生き別れた親に会いたいと思っている若者がどれだけ居るか?と思うと、手放しで感動なんてとてもできない。

所詮は『金があれば願いが叶う』ということを言いたいのか?と邪推してしまった。