全体を通して、しずかーにストーリーが進んでいく。というのも、この作品にはBGMが使用されるシーンはあまり無い。これはじわじわと歩いてくる"It"の不気味さの演出に一役かっている。
ただただ歩いてくるだけの"It"。なのに圧倒的な存在感を放ちまくる。それはもちろん異形であるからなんだけど、それ以上に「当事者以外には見えていない」ことが最大なんだろう。
ただ一直線に獲物を見つめ、ゆっくりと歩いて距離を詰める。その姿は裸足の老婆だったり、半裸の中年女だったり2m以上背丈のある目のない男だったりと、その場には有り得ない雰囲気を出しまくっている。しかし、ターゲット以外には一切見えない…他の人は普通に過ごしている中で、自分ひとりが追い回され、殺される恐怖と戦わなくてはならない。理由もわからずにだ。これが"It"の怖さ、不気味さなんだろう。
この恐るべき"It"は、性行為をすることで他人へと移すことができる。
この設定なら自分は縁がなさそうだ。なんせ童貞だから。
追記:2017年夏からこいつに追われる条件を満たしてしまいました
どうしましょう