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ブラックフット クマ地獄のchibicobicsabicのレビュー・感想・評価

ブラックフット クマ地獄(2014年製作の映画)
3.4
野生動物なめんな!!!

まず、誤解のないように。
誤情報が勝手に独り歩きするのだけは嫌なので。
これはTimothyの事件とは無関係。
クマに襲われて死んだ、オオカミにやられた、そんなのたくさん起きてます。
その中の一つであってシチュエーションも概ねその通りです。
※生存した彼女、主に彼女を助けたレンジャーの男性から話を聞いて構想したものなのですよ、これ。
Timothyの件は別に「グリズリーマン」にて勝手に見てください。興味があれば。

さてこの映画前にざっと観てはいましたが再びじっくり見ました。
タイトルすっかり忘れちゃってずっと思い出そうとしてたのがコレでした。
怖くはない。ただしグロ耐性が低い人は襲撃シーンで卒倒する可能性があるので
セルフモザイクかけるなり目の前をモヤモヤにしてみた方が良いでしょう。

映画のストーリーとしては言うまでもないでしょう、
早い話 熊が出てきてギャーーー!!っていう事なので。
おしまい。

これを見て何故か思い出すのが、アメリカで起きた老女がクマに襲われて亡くなった事件。
事件っていうか、そもそもね、っていうのがあるので個人的には単体の事故だろと思いますが
とある山の一軒家に引っ越したおばあさんがいまして、
暫くすると野生動物に出くわすようになります。山から下りてくるんだね。
裏手はすぐ山なので。
鹿とか猪とか。パッと見可愛い動物が来る。これだけならそこそこファンタジーです。
可愛くて、あろうことか餌をあげ始めた。
その数日後クマさん降臨。
何を思ったかクマにも餌をやる。
もうこの時点でアウトです。クマの習性知らなすぎるとかいうよりも、
野生動物を何だと思ってんのか小一時間説教くらわしてやりたいくらいです。
餌をあげ始めて初めのうちは善かった。
でも案の定、今度は家の中に入ろうとするようになる。

そこで初めて老女は友達に「最近クマが家に入ろうとしてねぇ」なんて呑気に相談する。
友達は心配したが彼女は「まぁ大丈夫でしょう」ってなことで危険だっつーのにさらに餌をあげる。
うなり声をあげて威嚇されたこともあるのに、続けた結果、
襲われて命を落とした(原形無し)、ざっとこんな感じですが

この映画では結婚するほど愛し合ってるようにはあまり見えない男女二人が
その先に進むために(特に男にとっては)敢えてこの場所を選んだ結果、
どえらいことになってしまったわけですが、
前述のばあさん同様、彼もまた考えが甘すぎた結果こうなってしまった。
確かにみんなスマホいじりすぎ、他にやることないんか?と思うこともある。
でもそれは「山」に入るんだったら寧ろ持っておかなきゃならないものであって
置いてくってどーゆーこと??馬鹿たれ!!プロポーズの形よりも命の方が大事だろが!!

もうね、観てて何とも言えないのですよ、上記の通りに
「も~何やってんのよ~」と思ってもいまさら言っても持ってないものは持ってない。

じゃあどうするのか、明るいうちに少しでもふもとに向かって進んでおけばよかった。
なのに彼らは喧嘩したこともあってその間何もせず、そこにいただけ。
朝起きたらクマがいたけどそれでもテントの中でうずくまっただけ。
・・・・・。
女の子が生き残っただけでもじゅうぶん奇跡です。

野生動物を手名付けるなんて考えはそもそもおかしいこと。
ましてや粘着度の高いクマが相手ならもうほぼ無理。
ブルータスとケイシーみたいにうまくやってるパターンもあるけど
あれこそ稀なだけであって、ケイシーだって100%安全なんかじゃない。
分かったつもりでいればいずれ命を落とす。
というわけで舐めたらいかんぜよ(急に思い出したので)、ってことです。
山に入るときは装備を十分にね!!ってことでよろしいか。

自然界で起きた事件事故、という点で観ると
色々思うことが出てくるのでこういった作品は好きです。
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