いち麦

最愛の子のいち麦のレビュー・感想・評価

最愛の子(2014年製作の映画)
4.0
法が定める子供の親権と実情との齟齬をテーマにした映画があったがある意味この作品にも通じるところがあると思う。ただし本作が対峙するものはイノセントさ、誘拐という重犯罪。実話ベースという重みも加わりとても悩ましい。
“愛児”を奪われ半狂乱の母親としての言動は勿論だが彼女のバックグラウンドまで醸す形相などヴィッキー・チャオは見事な演技だった。あの涙の意味を考えさせるラストは物語の着地点を用意した作り手側の心を思わずにいられない。