タカミ

たかが世界の終わりのタカミのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.5
ドラン監督の作品は4作目。
自分の死期が近いことを伝えるため12年ぶりに帰郷した若手作家ルイとその家族。
家は~救いの港ではない~♪と、不穏な歌から始まるストーリー。
観客の家族の関係により見方が変わる。
私はルイの兄アントワーヌが父そっくりなので、上空300mから見た。(俯瞰というドン引き)
みんなルイに必要とされたがり認められたがり、勝手に失望して自分のことを棚に上げて責めて面倒くさい。
しかしこの家族こそが人間関係の縮図だ。
ルイは言いたいことを伝えられないまま。
私たちも言いたいことを伝えられないまま。
特筆すべきはアントワーヌことバンサン・カッセルの虚勢と弱さの演技。
そしてアントワーヌの拳に殴り痕の演出。
自分に憤っては壁などを殴っているのだろう。という脆さが容易に想像できる。
殴りかかる拳を一瞬見せただけで。
ドラン監督、凄い👏
すっかりファン♡
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