自閉症のヒロイン、ウェンディの冒険ロードムービー。
題材にもなっているスター・トレックと重ねる描写にグッときました。
なぜヒロインがこれほどまでにスター・トレックを好きなのか？
スター・トレックの魅力を語るシーンがありますが、バルカン人と地球人のハーフであるスポックが感情の処理に苦戦を…というくだりで、思わず「あぁ！」と。
自閉症だからこそ、より響くのだという整合性もあり、脚本を届けるお話ですが、このお話の脚本自体もよく出来ています。
そしてスター・トレック愛に溢れています。
ファインプレイ賞は、彼女を保護した警察官でしょう。ウェンディの背負うリュックから、スター・トレックのファンだと見抜き、怯える彼女をクリンゴン語でなだめるだなんて！機転！素敵か！
ダコタ・ファニングの名演もあり、普通に生活を行うことがとても大変な病気であることが、よくよく分かります。
彼女にとっては、本当に命がけの大冒険であり、その危うさも伝わってきて、ドキドキしたり悲しくなったり。
いろんな感情を味わえる素敵な映画でした。
