しんた

ロブスターのしんたのレビュー・感想・評価

ロブスター(2015年製作の映画)
4.0
いやぁヘンテコな映画である。
どこの時代のどこかの国とか、そういった説明は一切ない。わかるのは一つ、独身者は動物に変えられる事のみ。
この世界観が拾によく出来ていて観客の心と頭を引っ掻き回しにかかる。
終始意味がわからないのだけれど、良い意味の意味のわからなさがある。この映画に登場するこの国のこの時代は独身者を強制的にくっつかせないといけないほど少子化が進んでいたのか、あるいは我々の住む惑星に酷似した別の惑星なのか。
これだけの理不尽と不条理を盛り込みながら作品が崩壊していないのが凄い。ヨルゴス・ランティモスにはこの調子で走り続けてもらいたい。
しんた

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