ゴン吉

X-ミッションのゴン吉のレビュー・感想・評価

X-ミッション(2015年製作の映画)
4.2
大自然を舞台に命懸けでエクストリーム・スポーツへの挑戦を描いたアクションドラマ。
ルーク・ブレイシーが主演、テリーサ・パーマーがヒロインを演じ、エドガー・ラミレス、レイ・ウィンストンらが共演。

エクストリーム・スポーツのスタンㇳマンのジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、ポイントブレイクの道なき荒野の尾根をモトクロスバイクで疾走中に相棒が崖から転落死。
自責の念から業界を引退し、FBI捜査官の採用試験を受ける。
そんな折、インドのムンバイでは高層ビルの100階で1000万カラットのダイヤが盗まれ、犯人はそこからバイクに乗ったまま飛び降り、パラグライダーで降下しながら盗んだダイヤを空から貧民街にばらまく事件が起き、一方、メキシコ上空では現金輸送機が襲われ、犯人二人は飛行機から飛び降りて、強奪した紙幣を上空から村にばらまきながら、パラシュートもなしでジャングルに落下して姿を消す。
ジョニーは、エクストリーム・スポーツの第一人者であるボーディ(エドガー・ラミレス)による“オザキ8”の達成を目的とした仕業と判断して、潜入捜査を始めるが…

アフリカでは史上初めてのインガ急流下りを乗り切る”フォースの噴出”、エべレストでは山頂からダイブする”空の誕生”、メキシコ上空では飛行機から地表までパラシュートを使わない空中ダイブ”大地の覚醒”、フランス西部ビアリッツでは10年に一度の大波に乗るサーフィン”荒れ狂う水”、ムササビスーツで断崖から渓谷を滑空する”風の躍動”、イタリアの雪山アルプスでは雪で覆われた絶壁をスノーボードで滑降する”氷の生命”、ベネズエラのエンジェルフォールでは命綱無しの素手だけで登るロッククライミング“六命の極意”と断崖から滝壺へのダイブ“究極の信頼”など、壮大な大自然の中で“オザキ8”を達成しようと無謀とも思える挑戦が繰り広げられる。
“オザキ8”は環境保護の活動家でありエクストリームアスリートの先駆けと呼ばれるオザキが、大自然の力に敬意を表するために考え出した”8つの修練”という難行のこと。オザキ自身も3つ目の挑戦の時に死んでいる。
舞台となった世界各地の雄大で美しい絶景風景の映像を観るだけでも圧巻です。
そんな大自然の中で命懸けで行われるエクストリーム・スポーツの映像はド迫力で引き込まれる。自然との一体感が肌に伝わってきてオザキ8の理念も理解できなくもない。
断崖絶壁での岩登りのシーンは緊張でお腹がムズムズでした。
一方、作品中盤ではまさかの銃撃戦による悲劇も。
理想と現実を交差させながら仲間との絆も描かれており、迫力満点の見ごたえのある作品です。
人の生き様に関する珠玉の名言もたくさん詰まっている。
「責任を持てるのは自分の人生だけ それぞれの道がある」(テレ東版)
CGなしの実写だそうで、圧巻の映像が目白押しでまさに驚愕のアクションを満喫できる。
「俺が選んだ道なんだ この道を貫きたい また会おう ユタ!」(テレ東版)

2024.2 BSテレ東で鑑賞(シネマクラッシュ・吹替:佐藤真紀 訳)
2021.12 フジテレビで鑑賞(字幕)
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