このレビューはネタバレを含みます
【試写会】
「映画へのラブレター」(byダーレン・アロノフスキー監督)であると同時にイラン政府への「果たし状」的性質を持った作品。
あらゆるメディアが国家による支配を受け、また(歪められた)イスラームの男性優位社会の規範の中では女性は慎ましく、服従すべき存在を演じなければならないとされているが、この映画の中の女性達はそんな女性像に怯むことなく(悪く言えば好き放題)意見を述べ、力強く言葉を発する。男性達はこっそりと、波風を立てないよう生活する。
冒頭の「宗教が存在し、法が存在する社会の中で長い間問題が解決しないということは、法の使われ方が間違っているという事だ」という旨の台詞が印象的だった。