WOWOWで放送されてたのを録画して鑑賞。
イラン映画初体験。
政府から映画制作を止められた監督が、これはドキュメンタリーだとして制作を強行したものだと聞いて、いったいどんなものかと。
監督自身がタクシー運転手に扮して、車載カメラのみで作った映画、確かにドキュメンタリータッチなんですが、それにしては…(^^;)
イランのタクシーは乗り合いで、いろんな人が乗り込んできます、
路上強盗をやってると名乗るチンピラ風な男、その男とイランの死刑の多さについて言い合いになるリベラルな女性教師、、中国に次いで多いそうな😱
闇で映画をレンタル、販売してる男、
交通事故にあったと乗り込んでくる血まみれの男と泣き叫び続けるその妻、
金魚をある池?に放さないと自分たちの寿命がつきてしまうからとやたらと急かせる迷信にとらわれた老女ふたり、、
監督のとても可愛らしい姪っ子が乗り込んできて少し癒されますが。
その姪っ子が、学校から出された課題、短編映画を制作する際の制約条件を読み上げるのですが、その内容に驚愕。。
現在のイラン国内の人々の生活ぶり、現状、その息苦しさが伝わってきます。
お金をかけなくても人の心に響くものは作れるということを証明した映画でした。
監督の映画にかける思い、強固な反骨精神にひたすら感動、、
遠い国の話ではないのかも(*_*)と、
見終わったあとちょっと背筋がゾクッとしました。