黒羊

太平洋の地獄の黒羊のレビュー・感想・評価

太平洋の地獄(1968年製作の映画)
4.2
「太平洋の地獄」

キャスト
三船敏郎
リーマーヴィン

以上!名優2人だけしか出てきません!

大東亜戦争の末期、南方の無人島でなんとか生き延びている日本海軍兵(恐らく将校)。そこに(恐らく)パラシュートで脱出した米軍航空兵が。

敵軍同士の二人の運命は…??

1968年の映画ですがカラーです。
いやぁ〜黒澤映画での三船敏郎もカッコいいですが、この映画での三船もやっぱ凛としてカッコええですね。日本刀じゃなく竹槍を持って立っているだけで…今の役者にはない絵があります。

三船敏郎のセリフは全て日本語。リーマーヴィンのセリフは勿論英語。なのでずっとディスコミニュケーション!

敵というのもあるけど、二人共全く相手に合わせる気も、相手の意思を図る気もないのが爆笑ゥ!
海軍将校なら少しの英語くらい知ってそうなのにね〜

あえて字幕をオフにして観たら楽しさ倍増しました。
ヒアリング能力皆無のワテのアホ脳のお陰で外画が楽しめるなんて…NOVAさんやGABAさんに怒られそうですね!

デカい貝を採って来て食べる三船に近づき、貝を奪って食べるリーマーヴィン。

「何をするんだ!返せ!( °д° )」

「いや、フィフティフィフティだ!食わせろ!(もぐもぐ)」

「そんなに食べたければ自分で採ってこいよ…( ・᷄-・᷅ )」

二人がトムとジェリー並みにキャッキャするシーンはほっこり(´ω`)


三船敏郎がリーマーヴィンを「おい!白ひげ!」と呼ぶシーンに

うはは!自分は「赤ひげ(名作)」さんですやんwww
とツッコめました(´ω`)

そこまでイデオロギーや戦争の悲惨さは描いてはなく、人間ドラマが楽しめる一本。
ラストに近づくにつれ、二人とも生き残って欲しいな〜と願わずにはおれませんでした。

ラストはAとBがあって、Aのラストだったんですが、

( °д° )???

と、なりました…(斬新で爆笑)

Bの方がいいですね。

日本兵役で三船が出て無かったら微妙やったけど、三船の魅力満載の、見応えある一本でした!

[おまけ]
ずっと昔にテレビで観たんですが、モノクロの戦争映画で、どこかの島で居合わせた米軍兵数人と日本兵数人がいがみ合っていたが仲良くなり、協力して生活していたが、米軍の救援が来て、協力していたのに殺し合いになり、最後は浜辺で日本兵が全員倒されて終わる映画があったんですが…

誰か、なんの映画か知りませんか??
もう一回観たいんですわ…
黒羊

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