ゆう

アクアマンのゆうのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.5
アクアマンがまんまジェイソン・モモアのパーソナリティなのが最高。インスタフォローしてるけどほんとノリとかそのまんま。ジャスティスリーグのアウトローでツンデレっぽい感じも良かったけど作風に合わせたキャラの掘り下げが凄い良かったと思う。

ジャスティス・リーグの時の雰囲気で勝手にお父さん死んでると思ってたから普通にお父さん生きててズコーってなった。

アトランナとメラを見て思ったけど、DCは強い女性キャラを描くのが本当に上手いと思う。自分男だけど、いわゆるトロフィー女性キャラが本当に嫌いなのでこの手の映画で強い女性キャラを魅せてくれるのは本当に心地がいい。アトランティスでアクアマンが「しぬ〜〜!!」(←ここ可愛いしアンゼたかしさんの訳のゆるさがとても良かった)って叫んだシーンでもメラはクールにキメててよかった。戦闘シーンでの見せ場もしっかりあるし、何よりそれがめちゃくちゃカッコよくてオタク心をくすぐられる。

ストーリーは王道のヒーローのオリジンって感じだけどテンポよくガンガン進むし二人の掛け合いが楽しくてこれだよこれでいいんだよって思った。下手に小難しい脚本にしてたらグチャグチャになっただろうしこれぐらい振り切ってたらいっそ楽しい。スーパーヒーロー版インディ・ジョーンズだけどセンターオブジアースだったり海洋ホラーだったりとにかくてんこ盛り。あれだけ盛っててもバランス保ててるの凄いと思う。クリンチに追われてフレア持ちながら潜るシーンとか綺麗だけど不気味で凄い良かった。あそこだけ従来のDCっぽい雰囲気で良かった。暗いし。


凄い良い映画なんだけど、オームがヴィランとしては物足りないんだよなぁ。そこだけが不満。映画館で近くに座ってた人たちが「オーム、ぽっと出の兄貴に妻も地位も全部取られて可哀想」って同情してて笑ってしまった。たしかにそうだわ。
しかも漠然としててピンとこないけど地上との戦争に打って出たのも一応海洋汚染に対するカウンターだから割とまともな気はするよね。実際はまだ見ぬ兄へのコンプレックスとか自身の王としての資格のなさをどこかで意識した上での力の誇示のためって気がしたけど。なんか人間的に小さい感じがするんだよね。


娯楽的には抜群に良かったけど次のDC映画はめっちゃ崇高なコンセプトで感情をガンガン揺さぶってくるようなエモーショナルな映画を観たい。フラッシュは今後の展開次第でキャストとか脚本とかかなり変わるらしいけど、バリーのバックボーン的にかなり期待してる。でもアクアマンで興行的にヒットしたし(ジャスティス・リーグがコケ気味だったし)このノリ継続しちゃうのかな。あの雰囲気結構好きなんだけど…
ゆう

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