このレビューはネタバレを含みます
アニメーションの凄さを感じた作品。
アニメーションは、実写ではない分、リアルに欠けるものだと思っていた。が、実写よりもリアルに描かれているような感覚だった。
生々しすぎて、つい目を背けたくなるようなリアル感があった。
戦時中のひとりの女性を描いた物語。とても苦しい生活を強いられる中、明るく過ごすスズの気丈さは見ていて元気になれる。
しかし、一方で、後半の手を爆弾で無くすシーンや、その後の傷心具合はとってもリアルで、心が暗くなった。悪いのは戦争なのに、子供を亡くしてしまったことで自分を責めるスズ。とても見ていられない。
広島で見つけた子供の頭からシラミがたくさん落ちてくる描写なども、震えた。