双葉は、とってもファンキーなお母ちゃん。
実の母に無視されて、
静かにシクシク帰るだけ…なんて
そんなお人じゃない。
みんな、双葉の愛情深さに
幸せを感じられる。
よく見ると、その関係性は
言葉に出すと薄すぎる。
それがとても不思議。
預かった他人の子ども
離れてた夫
と、それを見つけた探偵
と、その子ども…
双葉は、全身を磁石みたいにして
あの細っこい体に、いっぱい
鉄くずをくっつけて歩き回る。
その鉄くずが、双葉の輪郭を作ってる。
それで、それを
大事なものばっかり!
って笑うんだろうな。
宮沢りえってこんなことができる人だったんだ。
あんまり知らなくて、すごくびっくりした。
それぞれ役者さん、ぴったりだったけど
とくに杉咲花の
儚さと、小さな声と、芯の強さが
ぴったりだった。