出だしは男の子バージョンのリトルマーメイド？
かと思いきや、テーマは恋ではなく
知的好奇心が旺盛なルカが困難に立ち向かって
自分も周りも変えていく
努力！友情！自由研究！って感じの
ザ・夏休みムービーでした。
軽快で、イタリアの漁港の雰囲気が
とても見やすい。
あの町のミニチュアが欲しい。
ジュリアのパパの、生まれつき片腕がない描写に、少し驚いた。
パパは片腕がなくても、人一倍大きい体を使って漁をして
町人からも信頼されている。
最近、映画の中に限らず実生活で
障害を持った人とそうでない人の間にある見えない垣根が
めきめきと低くなっている気がしていたけど。
ルカやアルベルトにしても
ジュリアのパパにしても
生い立ちや、生まれ持った特徴は
変えられなくて。
でもそれに絡まる偏見は変えられる。
関係ないかもしれないけど
テレビに映った義足を
3歳の娘が「へんなあし」と言った。
この場合の、へんなあし、っていうのは
普段彼女が見ていない初めて見る義足を
言い表す語彙がまだなかっただけなんだけど。
これは時代に合わせた説明をしなければと思って、
「変じゃないよ。
娘ちゃんの足とは違うけど、こういう足の人もいるんだよ。」
と、頭フル回転で冷静に説明したけど
やりすぎたのか
「この足かっこいいね、わたしもこの足になるかなぁ？なりたいなぁ」
と言われて、天を仰いだ私はまだまだ未熟者です。
本当に差別のない世界とは。。
バリアフリーとは。。
そんな重い映画じゃないです。笑
かわいい子供たちが、とにかくがんばったお話。
