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ラーヤと龍の王国のnaomiのレビュー・感想・評価

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)
5.0
刺さったー。

ディズニーのアジアンテイスト映画は
定期的にあるけど
ここまでおしゃれになったかー。
ところどころに流れる音楽もかっこよくて素敵。

パリコレブランドでもアジアンテイストは人気だし
ラーヤのかぶってた傘のような帽子だって
数年前ツモリチサトでもランウェイで使われた。
ルックのために作られたもので、販売用ではなかったにも関わらず問い合わせがきて店頭で売れていったのを私は知ってる。
(まじか…と今でも思っている)

最後のシーン、不穏な音楽の中で
例の帽子をかぶってザクザクと歩んでいくラーヤがめちゃくちゃかっこいい。

ヒロインが怒りに任せて殴り込みに行くシーンなんて、あんまり見たことないしね。


ディズニー好きな私(知識は激浅)からみても
ディズニー映画のプリンセス像って、ここ10年くらいで大きく変わってきたなと思う。
容姿だけじゃなくて、根性!挑戦!強い心!ってのが、時代にあってる。

で、肝心の内容だけど
これ、すごい映画だと思う。

私が聞いたことある、天国と地獄の話に少し似ている。

天国と地獄には、長い箸でしかご飯が食べられない。
ご飯は目の前にあるのに、長い箸を使わなきゃいけないせいで、うまくご飯が食べられない。

地獄の住人は、我が先にと必死に食べようとする。
長い上に、お互いの箸がぶつかって
うまく食べられない。いがみあう。
「邪魔だ、お前が譲れ」、って言う。

天国の住人は、お互いに食べさせて助け合う。
向かい合う人に
「どうぞ」と食べさせてあげると
「ありがとう、あなたもどうぞ」
って。

この話の中で、見習わなければいけないのは、一番最初に与えた人だと思う。

自分が損をしても裏切られてもいいから、まず誰かに与えなきゃっていう考えが、思い浮かぶ人がいなかったらそのリレーは始まらない。
それが一番ハードルが高い。

みんな、自分が誰かに優しくされたら、それを誰かに回さなきゃって思う。
割とそこのハードルは低い。

シスーもそうだったけど、無敵っていうのは、すっごいパワーを持った最強の武器をもつことじゃなくて。

本当の無敵は、戦う意志を持たないこと。
敵がいないこと。武器を持たないこと。

日本は核兵器を持っていないけど、ずっと続くといいなと思う。

日本を参考にしてるところ、あると思うなぁ。
敬意を表するポーズがあったり、
聖地に入る時、靴を脱いだりとかね。

シスーって…まさかシースーじゃないよね?🍣
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