723

湯を沸かすほどの熱い愛の723のネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

家族って何か、愛情って何か真髄を教えられた気がする。双葉さんは真に強くて愛情深い人で、言葉だけじゃなくて一緒にいるだけで伝わってくるものがあると思った。だから、不思議な引力で本来ならバラバラにいるはずの人たちが一つに集まって、みんな幸せそうにしていられるんじゃないかと。双葉が安澄に手話を勉強させていたり、いじめられていると知っていても必要以上に甘やかさずに立ち向かわせたり、見立てというかその場限りの優しさじゃなくて人生長い目でみて安澄に幸せになってほしいと思っているのがすごいことだなと思った。ラストのお葬式のシーンでタイトルの伏線が回収されるとこは鳥肌がたった。まさか、娘2人ともと血が繋がってないなんて衝撃だけど、いわゆる普通の血が繋がってる親子よりも愛情深くて娘のことを本当に思ってるんだな思った。親子、という概念を深く考えた。本当に愛情があって優しい人は強いんだなと思わせられた。それと、誰でも何か背負って生きてるんだな、キツい時は自分自分ってなりがちだけどそれじゃだめだなと思った。
銭湯や病院がある絵がきれいで、画面で観てずっと綺麗だった。一人一人のキャラクターが立っていて、静かだけど温度がある映画。
723

723