"湯を沸かすほどの母の熱い愛"を描きたすぎて、他の部分に盲目的になってる気がするんだよなぁ。なんか途中から宮沢りえがアンミカに見えてきたわ。ハッピーラッキーなんちゃらかんちゃら、、、
一見良い話風なのだが、気になるポイント多々。
自身の命にタイムリミットがあるにせよ、前半の双葉の安澄への向き合い方には違和感。ストーリー進行上結果オーライになってるけど、いじめにあって学校に行きたくない安澄を無理やり登校させ続けるの、嫌悪感しかない。挙げ句の果てに、制服を取り返すために安澄の取った行動よ。DaiGoが工作室で鉈投げたのと一緒じゃん(wikipedia参照)。変な成功体験しちゃった彼女が"これで周りが変わるんだ"と思わないか心配だし、そもそもあんなもん新たないじめのネタ増やしただけだし、何も良いと思えなかった。彼女の世界は別に学校だけじゃないんだよ。
母を知らない母が歪ながらに子育てをすることは全然構わないが、描かれ方が極端すぎてどうにもノレない。杉咲花さんはW主演クラスで見せ場があるし演技も別に気にならないのに、安澄の想いは母に対する部分しか見えてこない。それもありきたりなものだったし。結果全く泣けなかった。
他にも気になる台詞がいくつかあったけど割愛。
安澄がパンツをドアノブに引っかけるところと、タバコ吸ってるオダジョーに飯ができたのを伝えるシーンは良かった。
あと、安澄が台所で一瞬『桜が咲く前に』を口ずさんだのを俺は見逃さなかった。あれ絶対必要ないと思うんだけど。
