田舎

82年生まれ、キム・ジヨンの田舎のレビュー・感想・評価

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)
4.0
スコアはいくつを付ければいいのかわからない。私は男性ですが、ジヨンに自分を重ねて見てしまった。それはスタンスとしては正しいことではない気がしてやきもきするのですが、嘘を付いても仕方がないかなとも思うので。

原作知らなかったのですが、私には刺さってしまった。ありふれたちっぽけな幸せが、気が遠くなるほど手に入らない。反吐が出るほどやるせない。
「子供がいれば」「仕事ができれば」「家族がいれば」「友達がいれば」「上司の信用を得られれば」「言いたいことを言えれば」「旧来からの役割から解き放たれれば」「才能があれば」「女性に生まれなければ」…。幸せの要件とは?充足の条件とは?

生きていくことはクソだ。能動的に生きようとしても、デカい顔した社会が邪魔をする。しかし受動的に生きていくことを、効率を求めるこの社会は許してくれない。だから、フラフラで倒れそうでも闘い続けなくてはならない。闘わないと倒れるから。

映画そのものへというより、見た直後の殴り書きです。タイミング次第じゃ号泣してたかもしれない。
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