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美わしき歳月のotomのレビュー・感想・評価

美わしき歳月(1955年製作の映画)
4.8
戦争と格差とで生まれてしまった色んな溝に悩む若者たち。いつしか変わってしまった関係性にテコ入れするかの如くな墓場のシーンが結構ドラマチックなんだけど、戦死した友人も含まれた仲間の変化と、その変化に対するフラストレーションの爆発ってとこが実に上手い。そこからのデカダンやら斜に構えた態度は捨てて素直になれば未来は明るいゾ若者よと、とても良い締めとなっている。小さなお花屋さんにいても上流の気品溢れ出てしまう久我美子が眩しい。
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