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サバイバーのkochabのネタバレレビュー・内容・結末

サバイバー(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

意外や意外、と言うべきか、シナリオ面はかなりまとまっていた方だと思います。ミラ、ピアーズの立ち位置ははっきりしていますが、それ以外のキャラは信用に値するかどうか、追いかけられ方は分からない。しかも悪は警察等、実は深いところまでその手が伸びている、と言う点でスパイ映画のような心理戦が展開されます。
また、主役が外交官、というある種「非戦闘員」である事がまた一つ特徴かもしれません。逃げるケイトが銃を持つ事があっても、不慮の事故であったり、また弾切れだったり。実際は敵に飛びついて何とかする、という意外は逃げるしかない、というところもアクション映画、とも言えない部分があったと思います。逆に追いかけるコードネーム"Watch Maker"(時計屋)も非情を持って仕事に徹する辺りをピアース・ブロスナンがいい感じにオーラを出していました。やはりヒーローできる人は時にこうして「悪の華」という美学もまたおもしろいものだと。

と、近作のアクション映画としては最後まで楽しめた作品でした。
ただ、シナリオを考えると、金儲けを考えたブローカーや警察内部にいるシンパ。また実際はまだグレーと思う駐英米大使。ってことはこの辺を使ってもう一作作る気なのかな??( ̄∇ ̄)
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