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イコライザー2のardantのレビュー・感想・評価

イコライザー2(2018年製作の映画)
4.8
一見、アクションものに見えるこの作品には、「痛み」が内在している。
それは優れた映画にでしか表現できない「痛み」のように 私には思え、思いがけないものであった。

デンゼルワシントン演じるタクシー運転手が乗せる客、
あるものは大学に合格したことを身内に電話する女性、あるものは戦争で別れ別れになった身内を探す老人、そして、薬漬けにさせられた女。それぞれが、みんな何らかの人生を背負ってきた人間だ。それを、彼は、ある眼差しで見つめ続ける。

麻薬の売人になりそうな画家を目指す青年への心遣いを含め、それらが、復讐劇の伏線となって描かれる。いや、反対に、復讐劇が伏線ではなかったのかとさえ思えるほどだ。

そうして、私は作品のラストに、深い感銘を受けることとなった。
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