80年代の映画や音楽、ゲーム文化をリスペクトしている映画。
テーマ曲はボーカル付きのシンセウェーブだし、タイトルバックもRetroWave（2012~2015年くらいにインターネット上で流行した音楽レーベルのNewRetroWave的な、赤紫とグリッド線を強調したデザイン）風。
"そこまで管理が厳しくないモラトリアム系ディストピア"で、孤独な青年が少女と出会って悪と戦う。80年代リバイバルを意識した作品のストーリーには大体テンプレがあるけれど、本作もそれを踏襲している。要するに、ナードが絶対的ヒーローとして悪を倒し、世界を救うついでに精神的に成長をするというシンプルかつ尾を引かない手軽さがこのジャンル（ブーム）の魅力なのだ。
ファミコンの周辺機器、パワーグローブをもじったTurbo Gloveやトキシック・マスキュリニティもしっかり完備。無駄に多いゴア表現と内容の薄さで自ら観客を線引きしていく孤高のターボキッドを応援できるのはキミしかいない！（しなくても特に支障はありません）
りり
