コミヤ

ターボキッドのコミヤのネタバレレビュー・内容・結末

ターボキッド(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

チャリ版マッドマックス!
荒廃した世界を舞台に大切な人を取り戻すため、たまたま落ちた穴にあった最強のターボスーツを着て悪党に立ち向かう!
B級感丸出しのチープな演出や映像も多いけどインディーズ作品ならではの自由過ぎる暴力描写やスプラッターコメディ、そしてヒロインとの少し切ないロマンスやヒーロー誕生の話として割としっかり描かれていて大満足。
常に瞳孔が開いているかなりぶっ飛んだヒロインのアップルが最高!無邪気の中にある狂気が恐ろしいけど魅力的。
絵面的には馬鹿馬鹿しいけど血の雨の中パラソルの下でのキスシーンは溜めに溜めたこともあり最高にロマンチック。
クライマックス、自分が撃ったトドメのビームの爆風で囚われた過去を象徴する家族に貰った写真が燃える。本当に守りたいものを見つけた主人公の決意や過去との決別、ヒーローとして自覚を映画的に映像だけで表現したこの一連のシーンはグッときた。ラストに彼がアップルの故郷である荒野の果てに向かおうとするのにもアップルのような大切な人との出会いを求め外に旅立つという孤独で内にこもった少年だった彼の内面の成長も感じられる。

後ターボスーツから出るビームが最強過ぎて笑える。
コミヤ

コミヤ