上の句はかなりの出来栄えだったが、
下の句は上の句のように絶賛は出来なかった。
まず、役者人の演技は上の句と同様に良かった。
冒頭の千早のナレーションの後に、また千早の白目で笑わせてもらった。
また下の句では、上の句での机くんの立場をうまく利用して、
チームの結束をうまく表現していたり、
クイーンvs肉まんくんの試合で、
肉まんくんが気の毒なくらい負けをさせても、
その後の落ち込み方で笑わせるなど、
青春とコメディのバランスは上手だった。
また、大会前に机くんから目薬をもらった千早が返す時に、
他の人が話をしているにも関わらず、机くんに「ありがとう」と言うなど、
さりげないセリフは凄く良いと思った。
今回から参戦した、クイーン役の松岡茉優も一見、女王様キャラに見えて意外と可愛いところがあったり、
真剣佑演じる新のかるたへの想いで泣かせてもくれた。
けど、物語の運びは引っ掛かる所がいくつかあった。
全国大会前に机くん達がクイーンについて
分析をして、千早に見せるシーンがあるが、大会ではそれを活かすような演出はない。
団体戦で千早が倒れるが、倒れた団体戦は勝った様子だし、
その後に影響がないので倒れる必要があったのか?
また、今回のキーパーソンである新もかるたシーンは1か所くらいで、
お話上で強いのは分かるが、それを実際に見せるところも無い。
また、大会の個人戦でも千早とクイーンの結果は明らかになるが、
太一とドSくんの試合結果は分からないままだった。
そして、上の句ラストで太一の千早への想いを新に教えてたが、
下の句では、太一と千早は上の句のような恋愛ドラマは無いし、
千早・太一・新の三角関係を匂わすようなものはあるものの、
下の句で結局誰も直接思いを伝えてないので、上の句の布石が無駄になっていると思う。