クロフネ

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のクロフネのレビュー・感想・評価

4.5
IMAXで鑑賞。
 まず、これはIMAXでの鑑賞を前提に制作されている。IMDbでは、IMAX社から認定を受けたREDカメラで撮影されていて、ベーシックアスペクトがビスタサイズ(1.90:1)で、多くのIMAXデジタルシネマのスクリーンピッタリに投影できるようになっている。

 今作はデヴィッド・エアー版『スーサイド・スクワッド』から同役者を同役でキャスティングはしているけど、繋がりを感じさせない別物とされている。実際に作品中にエアー版での内容やレト版ジョーカーに関するセリフは一切なし。

 制作時にディズニーを解雇されていたジェームズ・ガンはワーナーからDCコミックの映画化を持ち掛けられて「スーサイド・スクワッド」を選択した。しかも、撮影にほとんど制約が無くてガン監督の自由に任されていた。結果、『スーパー!』以来のエロもグロもテンコ盛りなR指定作品になった。

 内容に関しては、とてもテンポが良い。どうしてもエアー版との比較になってしまうが、時系列を行ったり来たりする作りにして観客を飽きさせない。ギャグもガン監督お得意の皮肉が効いたブラックジョークが全体に散りばめられている。上映開始直後からグロたっぷりの描写で、いつどこで誰がどの様に死ぬか分からないことをアクションだけで教えてくれるところなんかは監督の手腕だと思った。
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