matchypotter

ペットのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ペット(2016年製作の映画)
3.5
ペットにも“私生活”がある。

ペットには外に出て行ってしまう飼い主の行き先は知らないが、飼い主も出て行った後のペットの行き先は知らない。

その知られざる世界をとてもユーモアたっぷりで描く。
家でおとなしくしてるだろうか、としか心配しない飼い主の想像を大きく超えた大冒険があろうとは。

近所のペット同士の、知られざるコミュニケーションも面白い。
それぞれの動物の行動習性を巧みに散りばめながら、それぞれの動物の特性と得意分野を活かしながら。

そして、飼い主がいるペットと、色々あって飼い主の手から離れてしまった、いわゆる“野良”達との間柄やこだわりの違いも面白い。

ただ、これらもすべて人間側の想像でしかなく、動物達の本当の本当の本音はわからないかもしれない。
その辺の想像も掻き立てられる感じも良いかもしれない。

『怪盗グルー』『ミニオンズ』『SING』を作るIlluminationスタジオがそんな都会に住む動物達の冒険と人との繋がり、動物同士の友情を描く。
マックスとデュークの関係性の変化も優しい。

動物がみんな、触りたくなるようなフワフワな毛並みと質感なのが可愛らしい。

逆にちょっとスケールがデカ過ぎて“ペット”の領域を超えてる説は否めないが、こんなこともあるかも知れないと完全否定もできない。

ちょいちょい出てくる保健所も脅威ではあるけど、何か憎めないし、地下に住む大蛇とかワニとか都市伝説的にも事実としてもあったような社会問題みたいな部分もある。

それもこれも、ペット社会にある“あるある”が散りばめられてる作品。

吹替のバナナマンの2人も結構ハマってる。
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