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スパイダーマン:ホームカミングのcinemakinoriのレビュー・感想・評価

4.2
MCU16

スパイダーマンと言ったら、“サム・ライミ”の世代な訳で、アメイジングシリーズすらスルーしていたワタクシ。
このMCUマラソンを走り始めていなかったら、恐らくこの先も余程のきっかけがない限り観る事が無かったであろう本作。


えーー!!
めっちゃオモロいやーん!

トニー・スタークが絡むことによってこんなにも良い意味で誇張され激アツなスパイダーマンになるなんて。

日常の青年像は継承して頼りなくも正義に憧れ続けるピーターであったところも良いし、トニー作のスーツがとにかく格好良くてさぶいぼモノ。
補助輪モード解除からの全開バージョンがガチでヤバ谷園!!

ストーリーもかなり凝っていて、中盤〜後半に入る辺りから一気にサスペンス要素も盛り込まれ、非常に引き込まれドキドキハラハラ感が期待値を超えてきて目が離せなくなる。

そして今回特筆すべきは“ハッピー”ことジョン・ファブローでしょ〜♬
ピーターを見守る姿や、クライマックスでのトニーへ放つピーターへの褒め言葉と優しそうな笑顔が実に微笑ましい。
更にもう一人、ピーターの最高のバディ“ネッド”君がとっても良いお仕事をこなしてくれるあのシーンは良かったなぁ。

とにかく娯楽エンタメ盛り沢山なところとテンポと疾走感が堪らない♬

ヴィランが敢えてのマイケル・キートンって、DCへのオマージュ??w
そんなキートン演じるバルチャー。
皮肉なヴィラン誕生秘話もまた、ジョーカーやタクシードライバーのようなヒューマニズムを踏襲させており、何とも言えない悪役像で憎めない。

バルチャーがスパイダーマンとのバトルでどデカいフェーリーを真っ二つに切り裂くシーンと、それを解決?するシーンがこれまで観たこともないような破壊と収束で何回も観たくなる。

そしてピーター青年の♡ヒロイン♡を溺愛するパパのもう一つの顔は、、、
この辺りの回収が始まると、物語は一気にサスペンスアクションへと変貌。

ヒーローにあるべき“心”を、アイアンマンとして、そしてトニー・スタークとして、適材適所でピーターに伝えていく説得力と師弟関係の始まりが、今後のMCUシリーズへのクロスフェードを予感させてくれる事で更なる期待と若干の寂しさを覚え始めてしまっている。
スパイダーマンがあまりにもアイアンマンイズムを系譜しているからこそ、そんな複雑な気持ちになるんじゃないか〜!

世代交代の予感!?
いや、そりゃ寂しすぎるので無いよね?

結論、サム・ライミのスパイダーマンより好きになっちゃったかもw
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