ゴン吉

エンド・オブ・キングダムのゴン吉のレビュー・感想・評価

エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)
4.0
アメリカ合衆国大統領のシークレットサービスの活躍を描いた「エンド・オブ」シリーズの第2弾。
ジェラルド・バトラーが主演、モーガン・フリーマン、アーロン・エッカートらが共演。

イギリスの首相が他界し、G7各国首脳が、ロンドンで行われる葬儀に出席するために訪英する。
しかし、テロリストにより日本、ドイツ、イタリア、フランス、カナダの首相たちがロンドンで殺されてしまう。
アメリカ合衆国大統領(アーロン・エッカート)とシークレットサービスのマイク(ジェラルド・バトラー)は、暗殺を免れてロンドン市内で逃走劇を繰り広げる....

前作に引き続きジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン、アーロン・エッカートらがメインキャラを演じている。
冒頭は、イギリスのMI6の情報を得たアメリカ軍が、ネバタ州クリーチ空軍基地からの遠隔操作により、ドローンで民間人の結婚式を空爆するシーンで始まる。その後も対ヘリミサイル攻撃、マシンガンによる銃撃戦、大がかりな爆破、カーチェイスなどの派手なアクションが楽しめる。
今回の事件は、もとはといえば、国際武器商人を暗殺するために、犯罪とは無関係の家族や一般市民をも巻き込んだG7の了解を得たアメリカによる無差別攻撃が原因。
ロンドン市内を逃走している時も、必ずしも殺す必要がないテロリストを容赦なく虐殺していくマイクの冷酷かつ残虐な行為は見るに堪えない。
ラストでは、MI6が無抵抗の内部裏切り者を射殺する。
アメリカの傲慢さと残虐性を描いたシーンが随所に見られ、当時のG7各国元首のパロディも興味深い。
テロは何故起きるのかをも問いかけており見ごたえあった。
「お前たちは、遠く離れた砂塵の中で戦争を行う。ショッピングモールから数千キロも彼方の地で、貧乏人を兵にして爆死させ、遠隔操作で上空から我々の家族を殺す」(配信版)
「君たちの戦争は 自分の国のショッピングモールにある快適な空間から数千キロ離れた砂の舞う土地に 貧しい者たちを送り込んで戦死させることや 最近では遠隔操作によって我々の家族を殺すこと」(テレ東版)

2024.2 テレ東で鑑賞(午後ロー・吹替:税田春介 訳)
2019.11 配信で鑑賞
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