すずき

COP CAR コップ・カーのすずきのレビュー・感想・評価

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)
2.8
家出した男の子2人組、盗んだパトカーで走り出す。
だが、そのパトカーの主は、人殺し保安官だった…!
車が盗まれた事に気付いた保安官は、同僚に気づかれぬよう、車を取り戻そうとするのだが…

んー、期待してたのと違った。
監督はMCU版スパイダーマン1,2のジョン・ワッツ。
スパイダーマンでは一部のシーンにかなり恐ろしいサスペンス展開があっただけに、こちらもその方向性を期待したのだが…
どっちかというと、「スタンドバイミー」的な、悪ガキ達の友情・冒険・成長を描いたジュブナイル映画だった。
観る前に想像してたお話は、ちょっとパトカーにイタズラしただけの少年たちが、サイコ保安官に異常なまでに追いつめられ殺されかける、「激突!」のような恐怖感の作品かと…。
そもそも、保安官はサイコパスじゃなくて、「バッド・ルーテナント」のようなヤク中で小物の悪徳保安官。
詳細は不明だがマフィアを殺し、その死体遺棄中に停めた車を盗まれるというおマヌケさ。
で、彼と少年達が実際に顔を合わせるのはラスト30分の時点!
それまでは少年達がパトカー運転してはしゃいだり、保安官が同僚にバレないように策を講じたり、期待のシーンに中々辿り着かない。
その為、1時間半の映画なのにテンポが相当ゆっくりに感じたのだ。

だけど、低評価なのはあくまで期待と違ったからで、変にイメージを固定せず見れば、まずまずの佳作では。
エログロも無くって、少し人が死ぬぐらいなのでファミリーでも見られる。意外に子供受けもいいんじゃないだろうか、多分。

しかし1番ハラハラさせられたのは、少年達がパトカーに積んであった銃器で遊ぶシーン。
防弾チョッキだから大丈夫、僕を撃ってみて!と実験したり、おかしいな弾が出ない、と銃口を覗き込んだり、非常に危なっかしい!
うーん、これもサスペンス…なのか?