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ヴィジットのcrimsonのネタバレレビュー・内容・結末

ヴィジット(2015年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

久々にシャマラン節炸裂‼︎
てか、マジか⁉︎この展開。
シャマラン監督がをP.O.Vしたらこーなりました的な斬新な映画。
シャマラン作品大好きの僕にとっては面白くないわけがない‼︎

物語を簡単に説明すると...

夏休みを利用してベッカとタイラー姉弟が祖父母の家にヴァカンスに行くことに。
訳あって母親と祖父母は絶縁状態。
ベッカは将来映像編集者になりたくて、常に手持ちカメラを回して何かしらの映像を撮影しているカメラオタクの少女。
(物語は彼女のカメラが撮影したと思われる主観映像で構成されているため本作はPOV作品となっている)

弟のタイラーは潔癖症で、フリースタイルラップ好きの男の子。
エンドロールでは彼の自作のラップが流れる(笑)
2人は生まれて初めて祖父母に会うことになるわけだが、祖父母との暮らしには3つのルールがあって、1つは楽しい時間を過ごすこと。2つ目は好きな物は遠慮なく食べること。3つ目は夜の9時半以降は部屋から絶対に出ないこと。

何かグレムリンみたいやな(笑)


高齢者と若者の奇妙な共同生活を軸に描かれるヒューマンドラマ(笑)という様相を呈した作品なんですけどね

優しい祖父母との暮らしにも慣れてきたベッカとタイラー。
しかし、ある日を境に2人は祖父母に対する違和感を覚えていく。
この祖父母、どこかおかしい‼︎

とにかく物語冒頭から何の変哲もない日常が描かれていて、初対面の祖父母と孫の心の交流が描かれてくわけなんですけどね。

もうね、映像の節々に違和感の塊が網羅されているんです。
思わせ振りに不安を煽る演出が「実は何でもなかったんだよ」的な展開を狙ってるようにしか思えなかった。

だから、今回のシャマランは実は何でもない話を、視点を違えることでわざと盛り上げてんのかなぁ、ありきたりやん。
と思いきや!
怒涛の後半は、どんなホラーより怖い怖い。

正直、映画の終盤まで「なーんだ、小さい子供たちから見た、老人の世界を描いてるんやなー」
「子供目線からみた、老人の生活の違和感をホラーテイストに見せかけて、最後はシャマラン特有のアットホームなラストになるんやー」と先を読んでおったところに、アノ展開‼︎

まさかここまでの作品とは思いもよらぬ‼︎

しかし、何て映画だよ。
勿論、その瞬間は1回限りの大技なんで、2回目以降の鑑賞ではイマイチなんですけど、一撃必殺、一の太刀。次は無い‼︎
の観点からいうと、ヤバイよね、あの物語終盤の急激なゾクゾク感は‼︎

アレは本当に他では味わえない感覚です。
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