このレビューはネタバレを含みます
忘れないうちに雑感。
テレビシリーズ、旧劇と根幹は変わってない。シンはより丁寧に描いている印象。
仕組みは複雑だけど言いたいことはシンプル。
あたしが大好きなのは、アニメ(虚構)の世界はあくまでも現実世界と地繋ぎであることを一貫して伝えてくれているところ。
(地繋ぎは言い過ぎか？隣り合わせくらいかな)
昔からメタ演出はあったけど、今作で「現実世界を生きる視聴者に対してのメッセージ」なんだと実感した。
庵野は人の力(戦後のような、荒廃した世界で懸命に生きる人びとを描いたり)、創作の力に全幅の信頼を置いているんだな。優しい人だよ。
マリに対して色んな考察を読んだけど、「ユイが望んだ『シンジを独りにしないこと』を託された」説(マグダラのマリア)と
レイ・アスカコピーの創設者説(聖母マリア)説が好き。
まあマリもコピーなんだろうけど。
式波アスカの出自が悲しすぎて号泣してしまったけど、ケンスケによって救われたならいいか。
エヴァのために作られた”入れ物”はエヴァのない世界では生きられない。
今回のエンディングも可能性の一つと捉えることも出来るんだろうけど、今はこれがTRUEENDなんでしょうな。
誰かを守って死んでいく人がたくさんいた。生きることは命を紡いでいくことだね。
