ひろ

バーフバリ 伝説誕生のひろのネタバレレビュー・内容・結末

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

熱い!濃い!美しい!逞しい!
物凄い映画に出会った!!!
『きっとうまくいく』を抜いてインド映画1位の座を勝ち取ったのも納得。
まさに血湧き肉躍るという言葉を体現したような作品だった。
場面の切り替わりの雑さやありえなすぎて思わずツッコんでしまうような描写も些細なことに感じられてしまう、それだけの勢いがあった。


まずはロード・オブ・ザ・リングを彷彿とさせるような壮大で美しい音楽と映像で掴みはオッケー🙆
途中で挟まれる歌や踊りも印象的なものが多く、他の方が挙げていたような時間の長さは特に感じることなく楽しめた。


ストーリーはというと、主人公とヒロインとの恋愛、そして主人公の出自と復讐という2つの軸で展開されていった。

恋愛パートは『マッキー』のようにややストーカー気質な主人公のアプローチがコミカルに描かれていて面白かった。
そして恋愛パート一番の見せ場は主人公とヒロインとの歌&ダンスのシーンだが、ヒロインが戦士から女性らしく変化していく様子がロマンチックで素敵だった。
ヒロインの美しさ、色彩の豊かさ、歌の心地良さが目立った。
そして主人公がヒロインの腰布を引っ張った時にお腹がぷるんとなったり、その後もちょくちょくお腹がアップされるなど監督のフェティシズムを感じた👍

主人公の出自と復讐のパートは主人公が実母と再会するまで、そしてそこからは過去編といったようにとても丁寧に描かれていた。
闘志を燃やす強い女性たち、不服ながらも己の中に流れる血にかけて王に尽くす忠臣カッタッパなど、キャラクターが魅力的に描かれていた。
また、過去編に突入してからの面白さが最高で、バーフバリ(父)のカリスマ・優しさ・強さに惚れた。


話が少し変わるが、どうしても気になったことが2つあるので記録しておく。
・ありえない描写も些細なことに感じた、と言ったがさすがにカッタッパのスライディング土下座と雪山を降るシーンには爆笑してしまった(笑)
・「勇者よ 前進のみを知る者よ 覇者よ 達成のみを知る者よ」や「誠実を絵に描いたらあなたのような姿をしているだろう」など、表現が詩的で素晴らしかったのは『マハーバーラタ』というインドの叙事詩を下敷きにしているからだろうか?


あまりに惹きつけられすぎて思わず前のめりになって観てしまった。
ラストが衝撃的すぎて続きが気になるので、ぜひ劇場で『バーフバリ 王の凱旋』を観たい!!!
バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!


追記
続編の予告が入っていたのだが、その熱量が凄まじかった!!
めちゃくちゃ楽しみ!!!
ひろ

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