なんでしょうこのスケール感。分厚い歴史小説二冊分ぐらいのボリュームをさらっと2時間ちょいでやってのけ、大河ドラマ１クール分を数倍にして凝縮した勢いが2時間の中に何回も出てくる感覚。観終えたあなたはタイトルを連呼し、シヴァ神を称え、マヒシュマテイ王国の民となる！！
あからさまなCGやブチッと切れる場面場面のつなぎ目といった粗削りな感じも終わってみればほぼ気にならない。むしろそういうものと思える規模感とバーフバリの荒々しい力強さ。
構成としてあるポイントから回想になって前に戻る感じになる。息子バーフバリに心を奪われていたのでそういうシーンが続いたのはちょっと残念だった。ただ退屈に思えた回想シーンからの衝撃のラスト！これは続編への布石だったのだ…！構成的に時系列に並べてほしかったなと思っていたけれど、二部作観終えた結果そんなことはどうでもよくなったのだった。
ミュージカル的な歌のシーンとセリフのシーンとのバランスも素晴らしい。バーフバリとアヴァンティカのシーンが特に印象に残った。あんなんバーフバリ以外だったらただの変態でしょ！アヴァンティカがどんどん綺麗になっていくあのシーンも美しかった。
全体の空気感もマッドマックス的な、荒廃した感じがあった。ダークな感じをあえて出しているシーンもあったりしてその辺の色彩の使い方は豊かだなと。
登場人物の名前とかストーリーとか正直どうでもよい！バーフバリ！バーフバリ！
