マイケルポーリッシュ監督ってシャム双生児と売春婦の恋愛映画「ツインフォールズアイダホ」とかオタクがセックスロボットと頑張ってセックスしようとする「ホットボット」とか変則的な恋愛映画を撮ってて、今回もそういうものだと思えばおもろい。
ちょっと肩入れしづらそうなキャラクターと話をかわいらしく見せていくのが得意な監督だけど、この映画は逆で思想的にはよくいるパターンの人の内なる狂気を見せている。
日本でもメディアが妊活女子とかいう言葉をプッシュしてたり結婚&出産の社会的圧力ここに極まれりという感じだけど、この映画見て手段と目的見失ってる妊活女子やべーと思えればまあいいんじゃないかと。
あそこまでやる人はいなくてもメンタル的にはそれに近いというか、あの少女の立ち位置とか割と示唆的だと思う。
問題はサスペンスとかサイコホラーとして見た時に圧倒的に描写がつまらないことで、それだけで大変な問題だし、記憶障害系によくある後からなんでもあり展開の割に説明されても全然意味がわからないという問題もある大半が問題だらけの映画なのは間違いない。
そのつまらなさを乗り越えられるかが勝負。
