【過去に観た映画】2016.3.23
原作漫画もアニメも未読なので、真っ白い気持ちで観た。
しかし、登場しただけで犯人が解ってしまうキャスティングに、笑ってしまった。
それでも見入ってしまったのは、子役の演技力がとてもよかったから。
思ったより子供パート部分が多いのだが、引き込まれて見てしまった。
子役を使ったドラマに定評がある監督ならではの演出の効果なのだろう。
子役の表情であったり、しぐさ、伏線になる動作等、細かい点も実に丁寧に描かれている。
同じ時間を繰り返すという「リバイバル」という現象はモチーフにすぎず、大人の記憶を持って過去に戻るという
タイムスリップが軸。
身体は子供で頭脳は大人というコナン君みたい。
それゆえ、難しい演技になるが、見事にこなしていた。
大好きなタイムスリップものの映画「バタフライエフェクト」と構成や描き方が似ていて、原作とは異なるラストらしいが、
「バタフライエフェクト」のアナザーエンディングと
着地点が同じテーマで、とても切なかった。
人間ドラマがよく描けていたので、途中で涙した部分もいくつかあった。
少し哲学的になるが、「生きている」ということは
どういうことなのか、考えさせられる。
人を信じるということは自分を信じること。
誰かを守ることで自分は強くなれるし、言葉に出していうことで、それが実現して行く「言葉の力」があるのかも。
パンフには、原作漫画の名シーンと映画の鍵となるシーンの
対比がおもしろい。
劇中に登場した漫画も掲載。